災害支援活動

忘れないために~東日本大震災から3年を経て~

宮城県士会

宮城県の災害支援活動の特徴
  • 県内7つの圏域の保険福祉事務所に理学療法士・作業療法士が配置されていた。今回の震災支援ではこのリハビリテーションスタッフが震災支援システムの調整やニーズの把握等に大きく機能し、避難所等の生活状況が少しずつ情報として入ってきた。
  • 避難所への支援活動は、いろいろな情報が錯綜している中、宮城県作業療法士会の支援スタンスとして宮城県や各保険福祉事務所または市町村からの要請にのみ対応とした。
 水没し通りが運河のようになった市役所周辺。水面中央に街路灯が頭を出して並んでいます。

震災直後の宮城県石巻市役所周辺市街地

2011年3月11日~2011年7月
会員の安否確認・災害対策本部立ち上げ・被災状況確認・避難所支援
3月14日~
会員からの情報収集
3月18日~
県士会災害対策本部立ち上げ
3月22日、28日
宮城県健康推進課と会合
3月23日~26日
石巻・亘理・岩沼・気仙沼ニーズ調査
4月7日
東松島市支援活動
4月7・9・10日
石巻一般避難所DVT検診支援、在宅への物資支給
4月8日
宮城県リハビリテーション支援センターと在宅への補装具等の提供に関する会合
4月16日
気仙沼市内一般避難所(7月末終了)、南三陸町内一般避難所(7月11日終了)、石巻市内福祉避難所・一般避難所支援(9月末終了)
4月末
東松島市一般避難所被災者調査
 床に敷いた布団の上で、段ボールで作ったテーブルを使用する被災された方。 段ボールでテーブルを作成するスタッフ。

福祉的避難所の環境整備支援:
段ボールを使用してのテーブル作成

 パーテーションで区切られたスペースが並ぶ体育館。

福祉的避難所
災害時に高齢者や障害者、妊婦ら、一般の避難所では生活に支障があり、特別な配慮を必要とする人を受け入れる二次避難所。パーテーション作製によるプライバシー確保

2011年8月~
応急仮設住宅への支援(バリアフリー化への支援・生活不活発に対する支援)
8月29日
東松島市応急仮設住宅バリアフリー化支援(9月9日まで)
8月26日~
平成25年1月22日
石巻生活不活発病予防事業支援(石巻仮設住宅ゆいっこプロジェクト→24会場(内、在宅対象5会場)
9月中旬
東松島市根古地区応急仮設住宅支援開始(こしぇる会)
 「こしぇる会」の活動風景

「こしぇる会」はからだ作り、モノ作り、なかま作りをコンセプトに活動を提供している。

 何棟もの1階建ての建物が整然と並ぶ開成仮設住宅団地の空撮写真

宮城県石巻市最大の開成仮設住宅団地

 仮設住宅の外観。玄関に風除スペースがある。

応急仮設住宅:Temporary housing
地震などの災害により、居住する住居がなく、自らの資金では住宅を得る事のできない者に対し、行政が貸与する仮の住宅。

2013年3月~
応急仮設住宅への支援・地域住民啓発
4月~
石巻市被災者生活不活発病予防事業(石巻被災者ゆいっこプロジェクト)16会場(内、在宅対象9会場)
 2年間のDVT推移を表した折れ線グラフ

石巻赤十字病院 上田信策医師より出典

岩手県士会宮城県士会福島県士会協会

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