災害支援活動
忘れないために~東日本大震災から3年を経て~
福島県士会
福島県の災害支援活動の特徴
地震や津波の被害だけでなく、原発事故により、県内外各地に多くの方が避難した。各地区での特徴に応じた支援が求められ、自分達も「避難した方が良いのか」、迷いながら支援活動が始まった。各地区ごとに捜索しながら、避難してきた市町村、他団体との協力関係を作り、多職種連携して、支援活動を展開した。
事故直後の福島第一原子力発電所
※この図はあくまでイメージです。実際の寸法とは多少異なりますことをご了承ください。
2011年3月11日~2011年7月
会員の安否確認・災害対策本部立ち上げ・被災状況確認・避難所支援
- 3月12日
- 会員から情報収集開始、県士会災害対策本部立ち上げ、会員の安否確認
- 4月16日
- 県士会理事会、支援活動方針など共有(福島)
- 4月9日~4月末
- 一般避難所のニーズ調査
- 5月1日~8月末
- 一般避難所(会津若松市、郡山市、いわき市)での支援活動
- 5月19日~
- 福島県相談支援専門職チーム(CM・SW・MSW・PSW・PT・OT)発足
- 5月20日
- 応急仮設住宅建設(大玉村)へ助言
- 6月5日~7月末
- 一般避難所(いわき市)へ茨城県士会と共同支援
避難所支援活動
杖や靴など福祉用具の提供や杖をカットして調整も行う。
避難所での作業(布草履作り)
交流の場を作り、生活不活発病を予防
多職種と情報交換
避難所支援活動
傾聴し、生活への助言を行う様子
館等の避難所支援活動
原発事故により、沿岸部に帰宅することができず、多くの避難者が複数の避難所を転々とした。ここでも靴や杖など福祉用具の調整・提供、生活への助言などを行う。
2011年8月~
応急仮設住宅への支援(バリアフリー化への支援・生活不活発に対する支援)
<2011年>
- 8月3日
- 応急仮設住宅(会津若松市)バリアフリー化支援(楢葉町民対象)
- 8月21日~11月13日
- 応急仮設住宅(郡山市)支援(川内村民対象)
- 9月6日~
- 応急仮設住宅(二本松市)支援(浪江町民対象)
- 9月10日~
- 応急仮設住宅(いわき市)支援(いわき市民対象)
- 9月11日
~2013年3月 - 応急仮設住宅(会津若松市)支援(楢葉町町民・大熊町町民対象)、新潟県士会と共同支援
- 9月27日
- 応急仮設住宅(会津若松市)バリアフリー化支援(大熊町民対象)
- 10月13日~11月2日
- 応急仮設住宅(福島市)支援(飯館村民対象)
- 10月15日~
- 応急仮設住宅(白河市)支援(双葉町民対象)
- 12月~毎年
- 「冬の暮らし方について」講義・実技(楢葉町民・大熊町民対象)
応急仮設住宅サポートセンター支援活動
体操やレクリエーション、作業等をOTが中心となり、多職種連携して実施
福島県相談支援専門職チームの調整会議
定期的行い、支援活動の方針を検討・共有
応急仮設住宅における介護予防教室でのレクリエーション
<2012年>
- 1月~
- 「冬の暮らし方」パンフレット作成、配布(全県民対象)
- 8月~11月
- 会津保健福祉事務所主催、親子交流会へ支援(大熊町・楢葉町・南相馬市・浪江町・双葉町・富岡町民対象)
- 11月
- 福島県広域災害福祉支援ネットワーク協議会の設立(SW、CM、MSW、PSW、CW、PT、OT、福島県など)
応急仮設住宅の改修アドバイスを行い、バリアフリー化支援
応急仮設住宅サポートセンターにて活動実施のぼり
応急仮設住宅集会所での作業(健康器具作り)
2013年3月~
応急仮設住宅への支援・地域住民啓発
- 2月~
- 「OTの知恵袋」作成、配布(全県民対象)
- 2月~3月
- 福島県社会福祉協議会および喜多方市社会福祉協議会主催ボランティアフェスティバル
「冬の暮らし方」学習会
沿岸部から豪雪地帯である内陸部に避難された住民に、冬の暮らしの知恵や雪の上の歩き方、スコップの使い方等を伝える
ボランティアフェスティバルで「OTの知恵袋」を実演
多職種が参加し、OTが棒体操を教えている場面